中日が東北地方太平洋沖地震の影響で練習を一時中断した。11日、ナゴヤ球場で全体練習を行っていた午後3時前、震度3の地震が名古屋市に起こった。球場周囲の電信柱が左右に振れるほどの大きな揺れに、グラウンドで練習していたコーチ、選手は緊迫した表情で動きを止め、地面にしゃがんだ。5分間ほど静止し、揺れが収まってから練習を再開した。

 練習を終えシャワーを浴びようとしていたトニ・ブランコ内野手(30)はバスタオル1枚の姿でグラウンドに飛び出してきた。「怖くて外に出てしまった。本当に大きかったのでびっくりした」と話した。

 練習は予定通りに終えたが、今日12日の阪神とのオープン戦(甲子園)に備えた大阪への移動は困難を極めた。新幹線が運転を見合わせたため選手は約2時間、ナゴヤ球場に待機。午後5時過ぎに一部の運転が再開され、谷繁、井端、森野らは大阪へ向かった。落合監督は中止決定後の午後10時過ぎ、名古屋駅から大阪への新幹線に乗り込んだ。