阪神は11日、大地震のため12日のオープン戦中日戦(甲子園)を中止することを決定した。ただ両球団が話し合って実戦の場を設けることになった模様。無観客で練習試合を行う方向であることが分かった。右肩棘(きょく)上筋断裂から復活を目指す金本知憲外野手(42)は、DHで実戦復帰する見通しだ。

 この日は、金本の3・25開幕への道筋もはっきりと見えた。甲子園での練習で真弓監督ら首脳陣が見守る中、左翼からカットマンの遊撃鳥谷に向けて9球を投げた。実戦ながらにステップを踏んで力を込めたスローイングだった。

 鳥谷

 去年ケガをして投げているボールより、しっかり回転していた。今日は30メートルぐらいだけど、普通にカット(へのボール)はあれぐらい。そんなに違和感はなかったです。

 真弓監督も「送球はかなり投げられているね」と手ごたえ。金本の現状を確認した上で、オープン戦で左翼の守備につけるかと問われて「うん、そやね」と話した。山脇守備走塁コーチも「寒いのにあれだけ投げられたら十分。ボールの回転もいい。伊藤トレーナーは『もう1段階上がってくる』と言っていた。札幌(20日からの日本ハム2連戦)で守れたらいいんじゃないか」と明言。開幕を前に、左翼守備でも実戦復帰の最終ステップを踏み、開幕スタメンに名を連ねる。