たたき台は豪華にDG!

 開幕投手に内定している阪神能見篤史投手(31)は中日戦と巨人戦を踏み台にして、4・12広島戦(甲子園)に臨む。毎年のようにリーグ覇権を争う宿敵2チームが相手。DGキラーの能見が登板するとなれば…。虎党なら誰しも快投斬りを願ってしまうところだが、本人は至って冷静だ。

 能見

 (セ・リーグチームとの実戦調整は)結果、内容をあまり気にしない方が良いと思う。自分の事からです。

 2度の変更を経て、リーグ開幕日が4月12日に再決定した。もちろん、何度延期になろうと開幕投手は不変。能見がマウンドに上がる。

 前回登板した23日の合同練習・広島戦(マツダ)は3回1失点。4・12に向け、プロセスは明確だ。29日から中日と行う合同練習2連戦(京セラドーム大阪)、5日からの巨人との2連戦(相模原)をへてシーズンイン。苦手意識を植え付けておきたい敵はあえて過剰意識せず、最後の仕上げに専念する。

 能見

 (開幕日が)明確になった。調整期間が長くなったので、もうちょっと追い込みたい。下半身がフォームに直結するように。できるだけ長く良い状態を保てるようにしたい。

 目指すはフルシーズンでのフル回転。疲労が抜けてきた下半身をもう1度鍛え上げる。この日は甲子園室内練習場のブルペンで約80球。「もう1回投げ込まないといけないので」と説明した。DGたたいて開幕へ。快投で周囲を盛り上げつつ、冷静に状態良化を進めていく。【佐井陽介】