手の内隠した!?

 阪神下柳剛投手(42)が30日、練習試合中日戦に先発し、5回8安打4失点と苦しんだ。初回、先頭荒木に左中間三塁打を浴び、味方失策も絡んで1失点。2回は9番投手小笠原に右前適時打を許すなど、この回4安打で3点を失った。本来の制球力を欠き、3四球で93球。「まだまだです」と反省の言葉を口にした。

 とはいえ、相手は毎年のように優勝を争う中日。手の内を隠す意味合いも強かったはずだ。自身も「ちょっとだけね」と、シーズンを見据えた投球だったことを認めた。真弓監督は「らしくない。ボール先行で苦しいピッチングになっている」としながらも「(開幕までに)修正できるでしょう」と変わらぬ信頼を強調。もう1度調整登板をはさみ、開幕カードとなる4月12日からの広島3連戦(甲子園)でシーズン初登板する予定だ。