虎が本格的にメジャー流を導入!

 阪神が右肩痛の金本知憲外野手(43)と左膝手術明けの城島健司捕手(34)に休養日を設けてシーズンを戦う戦略をとることが18日、分かった。遠征距離が長く試合数も多い米大リーグでは、主力に積極的休養をとらせることが一般的。日本ではチームの顔を休ませるのはまれなケースといえるが、疲労の蓄積を避けて良好なパフォーマンスの維持につなげる狙いがある。

 球団首脳は「状況によってあるでしょう。チームとして使う側とトレーナー側が話し合い柔軟に対応していく。シーズンを戦うための方法」と説明。

 右肩棘(きょく)上筋断裂からの再起を目指す金本は開幕4試合目の15日中日戦でスタメンを外れた。右肩を休ませるためで、代打の打席が完了しなかったその裏も守備には就かず、連続出場記録が1766試合でストップした。山脇守備走塁コーチは今後の休養日についても「状態を見ながらね。良ければずっと出ることもあるが、トレーナー側の判断があるから」と話した。

 城島は、左膝手術明けで開幕から5戦連続フル出場した。前日17日中日戦は真弓監督の判断で加入2年目で初の欠場。チームは当面は藤井彰との捕手2人制を採用する。吉田バッテリーコーチは「途中から出す場合は最後の最後で代打。途中からマスクをかぶるならスタメンで使うだろう」。先発時はフル出場が前提だが、ベンチスタート時は完全休養が濃厚になる。

 すべては144試合の長丁場で優勝することが目的。阪神がメジャー流の休養日を戦略として導入する。