<阪神2-5ロッテ>◇25日◇甲子園

 阪神久保田智之投手(30)が痛恨の2失点を喫した。2点ビハインドの6回表から3試合ぶりのマウンド。1イニング目は3者凡退に仕留め、直後の6回裏に城島が左前適時打。1点差に迫り、流れを取り戻しかけた7回表だった。

 先頭の2番高浜に中堅フェンス直撃の二塁打を許し、敬遠四球を含む2四球で2死満塁。ここで7番今江に左前適時打、8番伊志嶺には押し出し四球。ビハインドが3点に広がると、甲子園に詰めかけた4万2205人のファンが、裏の攻撃に用意していたジェット風船を次々と手放した。

 波に乗れない。開幕から5試合は無失点救援を続けていたが、4月20日巨人戦(甲子園)で3番手として救援し、1死も取れずに3失点で今季初黒星。その後も、本来の力を発揮できないケースが続いた。この日も敗戦を決定づけ「せっかく点を取った後だったので、抑えないといけなかった…」と、うなだれるしかなかった。

 藤川、小林宏との「トリプルK」も機能しなくなり、防御率は6・59まで悪化。調子が上向かず、2軍降格の可能性も出てきた。