日本ハム梨田監督が27日、代役4番に抜てきしている中田翔内野手(22)に「結果不問」の温情テーマを授けた。今日28日からの広島2連戦(札幌ドーム)でも、故障離脱の小谷野の穴を埋める主砲を任せる起用方針を明言。「4番だから打たなくっちゃ、とか考えなくていい。ノビノビとやってくれればいい」と気負いなく臨めるよう、進言した。

 突然の大役に挑戦中の22歳スラッガーに、親心を見せた。名古屋から札幌入りしたこの日、当面は打順4番を継続していく方針をあらためて示した。その上で、チャンス到来の大器への期待の大きさを切々と説いた。「(4番で)力が入っているかどうかは分からないけれど…。エンドラン、バントとか、させるわけじゃないんやから」。

 中田は将来的に背負うと期待の主軸にプロ入り後初めて座った中日2連戦では8打数1安打。「いつも同じ気持ちでやっているんで」と、自然体で今後も打線のけん引役をまっとうする。今日からは幼少時から見慣れている、赤ヘル軍団との4番での2番勝負。大竹と「マエケン」ことエース前田健が先発予想。肩の荷を下ろしてもらった中田が、腕をぶす。【高山通史】