右手人さし指を負傷している阪神鳥谷敬内野手(29)は今日28日、楽天戦(仙台)の試合前練習で遊撃守備の最終テストを受ける。はがれかけた爪はくっついており、キャッチボール、ノックで強い送球ができるかが遊撃先発への条件。クリアすれば9試合ぶりに遊撃先発する見込み。難しければDHで先発する。「思い切って投げられるかどうか。まだ全力で投げてはいない。守るだけじゃなく、しっかりアウトにできないと意味ないので」と話した。

 この日はチームメートとともに被災地を慰問。岩沼市の玉浦中では生徒と腕相撲するなど触れ合い、西武ファンだった少年時代を語る場面も。最後のあいさつでは「元気のないタイガースが元気をもらえた」と感謝した。「(震災から)2カ月半たった状態なのにがれきが残っていて車が流れていて…。大変な思いをされたんだと改めて感じた。どんな声をかければ良いのか、頑張ってという言葉で良いのかと悩んだけど、温かく迎えてくれて良かった」と話した。【佐井陽介】