由規の穴は「チリガミ王子」が埋める。ヤクルトのドラフト2位右腕の七条祐樹投手(26)が、交流戦後に1軍昇格してプロ初先発することが13日、濃厚になった。右肩痛の影響で2軍調整中だが、11日のイースタン・リーグ巨人戦でゴンザレスに投げ勝ち、5安打無四球完封。小川淳司監督(53)は「肩を痛めたし、無理はさせられない。投げるとしたら先発」と期待している。早ければ24日からの横浜3連戦で先発デビューする見通しになった。

 残る交流戦は先発4人で回すが、シーズン再開後は6人でローテーションを組む構想。左脇腹を痛めた由規は今月末に復帰する可能性があるが、慎重に調整中。同じく右脇腹肉離れの村中は、2軍でも実戦復帰していない。苦しい投手事情の中、石川、館山らに続く活躍が期待される。

 名前は日本ハム斎藤と同じ読み方の「祐樹」で、愛嬌(あいきょう)たっぷりの風貌から「チリガミ王子」「バカボン」の愛称で話題だった。オープン戦で好投を続け、開幕ローテーションを勝ち取った直後に右肩痛で離脱。5月14日の2軍戦で復帰以降は、3試合に先発するなど、18回連続無失点を続けている。