プロ野球の日本代表戦が、来季の交流戦前に東京ドームで開催される可能性が出てきた。セ、パ両リーグの理事長らが15日、日本野球機構(NPB)の収益増を目的とした新規事業の創設について、都内で協議し、特別試合を1試合開催する方針を確認した。球宴とは違う形式で、12球団の選手が参加する試合が検討されている。球団関係者によれば「日本代表にするか、ベストナインにするかという案が出ている」という。

 NPBは昨年まで4年連続赤字。そこで今年は球宴を10年ぶり3試合開催にして収益増を図ったが、大震災復興支援のため東京ドームからKスタ宮城に球場変更。座席数が約2万席減ることで、当初予定より約2億円の収益減が見込まれる。日本代表戦で財政難脱出をはかりたい狙いがある。13年春には第3回WBCが行われるため、注目されることは間違いない。今後は12球団の実行委員会メンバーと営業担当者会議で案を具体化し、7月の実行委員会やオーナー会議での承認を目指す。