ミラクル大逆転で“初タイトル”だ。交流戦で打率4割4厘、4本塁打と打ちまくる中日平田良介外野手(23)が17日、残り2試合での大爆発を誓った。交流戦は個人タイトルとしてMVP1人、日本生命賞2人が選出されるが、公式サイトでのファンの予想投票で平田はMVP部門の10位にランクイン。注目度を知った平田は目を輝かせた。

 「本当ですか?

 あとどれくらい打てば選ばれますかね。僕が打つのは、ここからですよ!」。

 MVPは優勝チームから選出されるため、不可能となったが、日本生命賞なら可能性はある。中日では09年にブランコが選ばれ、賞金100万円を手にした。平田は交流戦規定打席にも到達していないが、4日西武戦、5日ロッテ戦(ともにナゴヤドーム)での2試合連続サヨナラ弾などインパクトのある活躍で、ダルビッシュ、内川らビッグネームに名前を連ねた。残り2試合で逆転の可能性はゼロではない。

 今日から最終カードのオリックス戦。中学時代からのライバルで、高校時代「ナニワ四天王」と呼ばれたT-岡田との対決でもある。「今はT-岡田の方が上。僕はこれからです」。謙虚な言葉の中に負けん気をのぞかせた。【鈴木忠平】