<西武5-4楽天>◇26日◇西武ドーム

 マー君の後が続かない。楽天が無駄な四球と守乱で西武に逆転負けした。2点リードの6回、遊撃松井稼の送球ミスと、一塁ガルシアの拙守が重なって適時失策となり、直後に中島の逆転2点二塁打を許した。前日25日は田中将大投手(22)の力投で流れを呼び込んだが、6月に入って4連勝と絶好調右腕の登板直後の試合は1分け3敗。浮上への課題が浮き彫りになった。

 ペナントレースは144試合の長丁場。流れを変え、軌道に乗るためには、なんとしても落とせないゲームがある。リーグが再開し、この日の西武3戦目はまさにそうだった。初戦は9回に5失点してまさかの逆転サヨナラ負け。2戦目は田中が気迫の投球で涌井に投げ勝ち、打線も今季最多9得点で圧倒した。上昇気流に乗るために、大事な節目。守備のミスで、あえなく自滅した。

 内容が悪い。逆転された6回は2死から。安打と四球で一、二塁となり、片岡は遊ゴロ。難しいバウンドを下がって処理した松井稼の一塁ワンバウンド送球がそれ、手を伸ばした一塁ガルシアが捕球できなかった。松井稼に失策がつき、二塁走者の生還を許した後、中島に2点二塁打を許した。種田守備走塁コーチは「ガルシアが捕れなかっただけ。ベースにこだわるなら、後ろにそらしちゃダメ」と指摘した。

 3番手小山の制球も乱れた。安打の後、好調の1番浅村を歩かせた。打撃不振で2番に降格した片岡との勝負を選んだなら、強気に攻めないといけなかったが、カウントは3ボール1ストライク。不利な状況を背負い、結果的に走者の自動スタートを許した。田淵ヘッドコーチは「走者の足が速いし、走者もスタートを切っていたから、二塁に投げられなかった。ガルシアの判断ミスだけど、ミーティング材料が多いよ」と渋い表情だった。

 守備の乱れを問われた星野仙一監督(64)は「多すぎますなあ。連勝できないなあ」とこぼした。6月に入って4連勝した田中の登板翌日は1分け3敗。先発は塩見が3試合、この日はベテラン川井が任されたが、3回途中KO。先発ローテで田中が中心的な役割を担っているが、後が続かないと、連勝できない。最下位から浮上のきっかけは、田中の後の試合にある。【柴田猛夫】