<楽天3-6ロッテ>◇2日◇Kスタ宮城
イサカ、無念-。楽天井坂亮平投手(26)が2日、ロッテ8回戦(Kスタ宮城)に今季初登板初先発したが、4回1/3、1失点で負け投手になった。5回無死二塁で里崎のバントを三塁に送球するもセーフ。自らの野選でピンチを広げ、直後に先制を許した。悔いの残る降板となったが、投球自体はまずまず。次回先発への道を開いた。
一瞬の迷いが勝負の分かれ目だった。5回無死二塁、里崎がバント。目の前に転がった球に井坂は駆けよった。ここで「少し迷ってしまいました」。捕手嶋は三塁送球を指示したが、球を拾い上げた右腕の逡巡(しゅんじゅん)が隙を生んだ。三塁に投げたが間に合わなかった(記録は犠打野選)。直後、神戸の二ゴロの間に1点を失った。すぐ三塁に投げていれば…。「フィールディングをしっかりやらないといけない」と悔いを残した。
続く根元に左前打を許し、左打者の岡田を迎え、左腕佐竹にスイッチ。井坂の投球自体は悪くなかった。変化球を交ぜつつ、軸は最速145キロ真っすぐ。1回2死一塁、4番大松を低め144キロで詰まらせ中飛に仕留めた。「強気に押すことはできました。直球は今までで一番良かったと思います」と手応えを得た。最少失点での降板は、あくまで攻めの継投。佐藤投手コーチも「良かったよ。頑張ったと思う」と評価した。先発の頭数が不足しており、次回につなげた。
雪辱を期していた。「初登板だったからアピールしたかった」と井坂。久米島キャンプは1軍も、沖縄本島に移った2月後半、2軍行きを告げられた。2軍戦8試合で1勝0敗、防御率2・77を残し、はい上がってきた。1軍での活躍を目指し、秘密兵器を導入していた。昨秋、スライダーボードを購入。薄い板の上で、スピードスケート選手のように体を左右に滑らせる。自宅でもシャカシャカいわせ、下半身をいじめ抜いた。「リリースポイントを少し前にしたんです」という微調整も行い、球威アップに成功した。
苦い初登板も「もっと頑張ります」とファイティングポーズを崩さなかった。次こそ、背番号13の底力を見せたいところだ。【古川真弥】



