マー君が球宴に一石を投じる。マツダオールスターゲームの監督推薦選手32人(セ17人、パ15人)が4日、オールスターゲーム運営委員会から発表された。24日の第3戦(Kスタ宮城)では楽天田中将大投手(22)の先発が確定的だ。自身2年ぶり4度目の舞台に、変化球も使い全力で挑むことを表明した。ファン投票で選ぶ「最後の1人」(セ、パ各1人)の投票は5日から11日まで行われ、13日に各リーグ全32選手が出そろう。

 信念を持って宣言した。Kスタ宮城で練習を終えた田中は、人懐っこい笑みをたたえ言い切った。「僕は変化球、投げますよ!

 今の時代、オールスターで真っすぐだけだったら投手は苦しいですよ」。夢、祭り、とも呼ばれる舞台の在り方を考えた。近年、投手は全力の直球のみ、打者は1発狙いのフルスイングのみをよしとする傾向がある。それで本当にファンは喜んでくれるのか。

 田中の考えは少し違う。「真っすぐだけで空振りが取れる人はいい」としながら、心の内を明かした。

 田中

 いつも自分がやっている投球を見せたい。短いイニングに集約させて、ベストのパフォーマンスを見せられるようにしたい。

 150キロ超の直球だけが魅力ではない。切れ味鋭いスライダー、キュッと落ちるスプリット、時には虚を突くカーブやシュートも織り交ぜる。いつもの姿で、セの好打者たちを抑えにかかる。それこそが「真剣勝負」であり、極上のファンサービスであると考えている。

 「震災もあって特別なオールスター。出られてうれしい。とにかく、0に抑えたい」。ファンのために。無垢(むく)な思いで挑む。【古川真弥】