<オリックス3-5楽天>◇6日◇京セラドーム大阪

 日本記録となる4試合連続サヨナラのムードは、守護神のまさかで暗転した。2度目の5連勝も最多の貯金4もスルリ。オリックス岡田彰布監督(53)は「自滅やんか!」と苦々しく吐き捨てるように言った。

 8回に後藤の適時打で勝ち越し、9回は満を持して岸田護投手(30)を投入した。ところが先頭ルイーズへの初球真っすぐが甘く入り同点弾。だがチームの勢いもあって、同点のままなら今夜もサヨナラ…の雰囲気があった。

 ところが1死後、岩村への四球が傷口となり、嶋への暴投などで計3失点。さすがに2点差は重く、9回裏の奇跡も起きなかった。岡田監督は「(本塁打は)もったいないわ、初球な。その後四球やろ?

 暴投も(捕手が)前で止めてたら(同点で)止まってるのに」と「自滅」を悔やんだ。

 試合前は、前夜逆転サヨナラで下した星野監督をうならせていた。「オリックスは投げる、打つ、走ると基本能力が高い選手が多い。(阪神SD時代の)去年も優勝候補に挙げたぐらいや。岡田になって2年目か。まとまりも出てきて強いよ」。メンバー交換時も「強いわあ!」と肩をたたかれた。そんな阪神先輩監督を連日圧倒するはずが、勝利目前で立場が逆転した。

 今日7日の相手は田中。防御率0点台目前の右腕を撃ち「やっぱり強い」と言わせたい。【松井清員】