<日本ハム3-2楽天>◇10日◇旭川
東都魂を見せてやる!
楽天横川史学外野手(26)が日本ハム7回戦(旭川)で一時勝ち越しの3号ソロを含む2安打を放った。試合はサヨナラ負けで連敗。今季最多タイの借金7となったが、バットで存在感を見せた。今日11日は札幌に舞台を移し、東京6大学の早大出身の斎藤が相手。3連敗絶対阻止へ、青学大卒の横川が大学野球の先輩の力を知らしめる。
北の大地に甲高い声がとどろいた。「横川~、おかわりー!」。2万4134人の観客の99%は日本ハムのファンだった。完全敵地の中、三塁側の楽天ベンチ上に陣取った女性ファン。2オクターブほど高い声は、マウンドの宮西に向けられたハム好きの声援に負けなかった。よく通るソプラノで、打席に向かうバットマンを奮い立たせた。
「なんで僕が中村さんと同じバットを使っていること、知ってるんだろう!?」。2-2で迎えた9回1死。横川は苦笑交じりで打席に入った。5回に一時勝ち越しのソロを放っていた。今季から「おかわりくん」こと、西武中村と同タイプのバットを使用。球界屈指の長距離砲と同じ得物を駆使するハードパンチャーは、初球をたたいた。右翼へ良い角度で上がる。ホームラン、おかわり!
まで数メートル。惜しくも捕球されたが、「先っぽでしたから。風ともけんかしてたし」とサバサバ振り返った。
勝ち越し弾はならなかったが、1点を追う3回はケッペルからチーム初安打の右前打。落ちる球を振り抜き、一、二塁間を鋭く破った。続く嶋の右前打で三塁へ進み、鉄平の遊ゴロの間に同点ホームを踏んだ。5回のソロは外寄り真っすぐを逆方向の左翼へ放り込んだ。「ホームランは外に逃げる球を意識して、球に逆らわずに打てました。他の打席はシンプルに考えただけです」。手元で動く球筋にゴロを重ねる仲間が多かったが、頭を整理した横川には軍配が上がった。
サヨナラ負けに「喜べません」と悔しがった。今日11日は東京6大学の早大出身、斎藤が相手。3連敗阻止へ「僕は東都ですから」と青学大卒は、ひと言。「戦国」とも称される東都大学野球を戦い抜いた底力を発揮する。【古川真弥】



