<西武4-3日本ハム>◇26日◇西武ドーム

 たまったストレスが激闘後、爆発した。日本ハムの一塁側ロッカー室。無安打の中田翔内野手(22)、この日は出場しなかった鵜久森の怒号が突如、響いた。理由は不明だが、小競り合いを展開。球団スタッフが割って入り5秒ほどで収束した。3学年上の鵜久森は「何もないですから、すみません」と明るかったため、根深くはならないとみられるが、肝心の試合も今季2度目の4連敗。延長10回。今季無敗の守護神・武田久が今季初黒星を喫してサヨナラ負け。すべてに不快な結末だった。

 首位ソフトバンクも敗れて今季最大5差は変わらずも、黒星に梨田監督は「明日は『持っている』佑ちゃんやし、リリーフ陣も3連投するくらいのつもりでいてほしい」と話した。

 ベンチの打つ手も積極性を欠いた。8回1死満塁。二岡に犠打を命じてまで広げたチャンス。9番鶴岡がそのまま打席へ向かった。ベンチに捕手の大野が控えており、代打策に出る状況は整っていたが、見送った。調子上向きのホフパワーに鵜久森、両打ちの杉谷が代打要員として残っていたが温存した。6回に同点二塁打を放っていた鶴岡だったが、三ゴロで逸機。スクイズも考えての策だった。梨田監督は「(サインを)出さなかったら、一緒やから」と素直に悔いた。すぐに収まったが一時の内部分裂もあり、沈滞ムードは重みを増した。【高山通史】