阪神能見篤史投手(32)が、月間MVPをかけ、あす31日中日戦のマウンドに上がる。8月は4試合に登板し、3勝0敗で防御率0・58と無敵を誇っているが、ライバルは同僚の久保康友投手(31)だ。4試合で4勝0敗、防御率1・65。投手指名練習後、クラブハウス前を偶然通りかけた後輩を横目に、ちょっかいを出すように対抗意識をちらつかせた。

 「久保がおれと勝ち数で並んでいるしね」

 今季は通算でも、ともに7勝で並んでいる。大黒柱としての威厳を保つためにも、負けられないマウンドになる。

 「(打線の援護は)関係ないことはないけど、巡り合わせもある。特に、ナゴヤドームはね。全力でぶつかっていくしかない」

 ロースコアが予想される中日戦こそ、投手の出来が勝敗を左右する。前回対戦の9日は、ナゴヤドームで快挙目前にまで迫った。8回先頭打者に安打を浴びるまで、ノーヒット投球。結局、8回1安打無失点で白星を挙げた。快投を再現すれば、昨年9月以来自身2度目の月間MVPも見えてくる。【鎌田真一郎】