<中日3-3阪神>◇1日◇ナゴヤドーム

 大記録への期待が一気にしぼんだ。300セーブに王手をかけた中日岩瀬仁紀投手(36)が土壇場でまさかの同点打を浴びた。1点リードの9回に4番手として登板。先頭の狩野に右中間への二塁打を浴び、続く新井に内角スライダーを左前に運ばれた。ナゴヤドームに詰めかけた中日ファンのため息が充満した。19試合ぶりとなる失点となった守護神は悔しそうに話した。

 「あれ以上、内にいけば(体に)当たってしまう。打たれたのは(記録の)重圧とかそういうことではないです…」

 2カ月ぶりとなる貯金「2」もお預けとなった。順位こそ3位タイと変わらないが、首位ヤクルトとは3ゲーム差に開いた。何よりも絶対的な岩瀬が打たれ、精神的なダメージは大きい。それでも落合監督は「勝ちゲームでもあるし、負けゲームでもあるじゃん。ただそれだけだよな」と冷静だった。