<オリックス5-10西武>◇11日◇ほっともっと神戸

 オリックスが西武に3連敗で4位に転落した。8月から6連勝に7連敗、9連勝ときた、オリ名物のジェットコースターが再び下り坂に入ったもようだ。

 連敗を止めるブレーキをかけるはずの近藤が下りの加速レバーを押した。5回で自己最多8失点と大炎上。2回に3四死球と3安打で4失点し、3回も3失点。怒りが突き抜けた岡田彰布監督(53)からは短い単語しか出ない。近藤で序盤に試合が壊れたことに「それだけやろ、もう」と、会話は途切れた。9安打のうち変化球で8安打を食らった点には「同じような球?

 フフン、見ての通りやんか。それだけやん」と、鼻を鳴らした。

 近藤のKO劇は攻撃陣の戦意もそいでしまい西武西口に8連敗。岡田監督の会見は通路の先に向かい「あいつまだおったんか!」と怒声を浴びせて終わった。試合中に近藤へ球場からの“退去指令”が出ていたとみられ、その近藤は、バッテリーを組んでいた伊藤とともに2軍調整が決まった。

 リーグ優勝した95年の復刻イベントで神戸のファンを落胆させた。近藤は「投手として情けない…」と声を絞りだした。明日13日からは1週間前と同じく楽天との3位攻防戦。1年がかりの岡田コースターの終点は近づいてきた。このまま下り坂で終わるなんてつまらない。【押谷謙爾】