巨人渡辺恒雄球団会長(85)は11日、都内で取材に応じ、巨人がBクラスになった場合に大粛清を行うことを明言した。「クライマックスシリーズ(CS)に出場して優勝すれば文句ない。Bクラスになれば大粛清はある。監督は残すけど。絶対にする。我慢ならん」と言い切った。巨人のリーグ優勝は消滅しており、さらにAクラスに入れなかった場合はフロント、コーチ陣の一新をほのめかした。ただ、この日チームがサヨナラ勝ちしたため「Aクラスに残るだろうよ。君たちが望むようにはならんよ。日本シリーズに出る可能性は5%くらいある」といちるの望みに託した。

 また、横浜の球団売却を巡る問題については、交渉が難航していることを示唆した。「(TBSHD会長の)井上君とはあうんの呼吸でやっている」とした上で、同社と交渉先の1つとみられるゲームサイト「Mobage(モバゲー)」の運営会社ディー・エヌ・エー(DeNA)に関し「モゲバーが出てきてもなあ。そう簡単に行くのかねえ。何か他にないかねえ」とこぼした。かねて持論である大企業の名を挙げて、「松下とかソニーとか一流企業が持ってくれれば。赤字を出しても20~30億円はへでもない」と、長期的に保有できる企業の買収を切望していた。