<オリックス3-0ロッテ>◇13日◇京セラドーム大阪

 オリックスが連敗を5で止めた。先発西勇輝投手(20)が「もう後先考えず、初回から全力でいきました」と8回途中無失点の大仕事だ。9月29日ロッテ戦は3回途中降板で負け投手になり、中1日の1日楽天戦の救援登板も負け投手。岡田監督に「3日で2つも負ける投手、置いておかれへん!」と2軍落ちを命じられ、敗者復活のラスト登板で結果を出した。

 コーチ陣の助言で開幕4連勝したフォームを見直し、投げ急いでいた自分に気づいた。4回1死一、三塁のピンチも「打たれても、抑えてもゆっくり」と言い聞かせ、しのいだ。推定年俸1300万円の10勝右腕の誕生。1度は突き放した岡田監督も「2ケタは自信なる。だいぶ遠回りしたけどな」とにんまり。試合のない西武に1・5ゲーム差をつけ、3位をキープ。「1個勝つのはこんだけしんどい、いうことや。この時期、ラッキーでは勝てれへんて。あと3試合やんか」。さあ、ラストスパートだ。