<オリックス1-4ソフトバンク>◇18日◇京セラドーム大阪

 球団初の快挙ダ!

 ソフトバンクのデニス・ホールトン投手(32)が、最多勝のタイトルをほぼ手中に収めた。オリックス打線を相手に7回3安打1失点。楽天田中に並ぶハーラートップの19勝目をマークした。球団の外国人投手では史上初となるタイトルをほぼ確実なものとし、CS進出へ向けて大きな弾みつけた。

 チーム勝ち頭のホールトンが、CS進出へ必死だったオリックスの前に立ちはだかった。2点リードの4回にバルディリスにソロ本塁打を浴びたものの、7回を投げ散発3安打1失点。今季抜群の安定感を見せ続けた「助っ投」が、楽天田中に並ぶ19勝目をマークした。

 ソフトバンク、楽天ともに残り1試合を残すが、最多勝のタイトルはほぼ確実。球団の外国人投手では史上初となる偉業に、満面の笑みをこぼした。

 ホールトン

 試合前からオリックスにとって大事な試合というのは分かっていた。そのいい緊張感の中で投げられた。19勝というのは、いつも言っている自分の力だけじゃない。味方打線や救援陣に感謝したい。

 投球の安定感に加え、19勝目も味方打線に助けられた。4回に1点差に迫られたが、6回に女房役の山崎が2点適時打。今季は先発した26試合で味方打線の平均得点が4・62と、投げる試合のほとんどで打線に大量援護をもらった。今季からテンポのいい投球を心がけているが、それが味方打線のリズムを生み白星につながった。球団初の偉業をほぼ手中にした助っ人が、この勢いでチームを8年ぶりの日本一まで導く。【倉成孝史】

 ▼ソフトバンクのホールトンが、楽天田中と並び最多勝を確実にした。昨年の和田(17勝)に続き球団から2年続けてのタイトル獲得となり、外国人の最多勝投手はホークス初。外国人投手の19勝以上は、64年の阪神バッキー29勝、同年の南海スタンカ26勝以来47年ぶり3度目。