横浜の球団売却問題は今日24日から最終局面を迎える。親会社であるTBSホールディングス(HD)とゲームサイト「Mobage(モバゲー)」の運営会社ディー・エヌ・エー(DeNA)との交渉に支障はなく近日中に最終合意する見込み。両社は28日の正式発表を目指して最終調整している。球団でも全日程が終了した22日、尾花監督以下、1軍コーチ陣の休養を発表した。

 今後は球界が同社を受け入れるかという段階に入る。一部の球団は強い反対姿勢を持っており、水面下で各球団と意見交換を続けている。反対の理由は、同社の課金システムなど業務に対する懸念、球団の長期保有に対する不安、12球団が行っているゲーム会社へのライセンス事業への影響などが挙げられている。ある球団幹部が「複数球団が反対意見。逆に、積極的な賛成意見は聞かない」と話している一方で、横浜球団の売却問題は長引いていることから「認めるしかないのでは」という意見も出ている。

 ミツウロコ、京浜急行電鉄などを中心とする地元に関連する企業の連合体も、球団買収に意欲を持っており、今月上旬にはTBSHD側と交渉の場を持っている。だが、時期が遅かったこともあり、TBSHDは長期にわたって交渉を続けてきたDeNAを優先した。球界がDeNAの参入に「NO」という結論を出した場合、再び候補として挙がってくる可能性もある。