日本ハム斎藤佑樹投手(23)がオフの自主トレを母校の早実、早大で行う計画があることが20日、分かった。日程はこれから詰めることになるが、1年目のシーズン報告も兼ねて訪問することを検討している。これまでは雲隠れ宣言するなど、来年2月の沖縄・名護キャンプまでの動向はベールに包まれていたが、原点回帰で来季に備えることになりそうだ。

 斎藤が温めていたプランの一部を披露した。「(母校で自主トレを)考えてはいます。あいさつ程度かもしれませんが、行くとは思います」と明かした。シーズン終了後はオフの予定について「ぼや~と考えているものはあります」と話し、明言を避けてきた。12月前半までは球団イベントなどに参加するが、それ以降の予定に関しては未定を強調してきた。

 ぼんやりと思い描いていたことの1つが、母校での自主トレだった。高校、大学では日本一を勝ち取るなど、数々の栄光をつかんできた。厳しい練習に耐えてきた、思い出のグラウンドで再び汗を流すつもりだ。

 尊敬する先輩とのコラボも実現するかもしれない。今オフにポスティングシステム(入札制度)で大リーグ移籍を目指す早大の先輩、ヤクルト青木も母校で練習する意向を持っている。合同トレの誘いは今のところないが「誘われれば行きます」と“共演”も期待している。6勝6敗で終えたルーキーイヤーから注目の2年目へ向け、着々と準備を進めている。【木下大輔】