【台中28日(台湾)=堀まどか】ソフトバンク内川聖一外野手(29)が来季から背番号1を背負うことが決まった。かつて秋山監督がつけた背番号で、24から1への変更も同じ。今季1番だった柴原が引退し、指揮官から後継者に指名された。「本当にぼくでいいのかと悩みました。監督や柴原さんがつけられたチームを代表する背番号ですから。監督に『お前がつけろよ』と言っていただき、柴原さんにも電話でご連絡したら『お前がつけてくれたら光栄だよ』と言われました。キャプテン(小久保)にもご相談しました」と言葉を選んだ。

 秋山監督にとっても、今回の番号変更には特別な思いがある。西武2年目の82年から86年まで24番、同年オフに1番となり、ダイエー(現ソフトバンク)で引退するまで背負った。「おれの場合は清原(背番号3)が入って巨人のON砲のようにAK砲で売り出したいという球団の希望があった。だれでもつけることの出来る背番号じゃないし、ソフトバンクの1番といえば、というような選手になってくれたらいい」と期待を寄せた。

 新背番号が決まったこの日、内川はベストナインにも選ばれ、ダブルの喜びとなった。横浜時代は08、09年と2年連続受賞し、パでも移籍1年目に受賞した。

 今日29日、サムスンとのアジアシリーズ決勝に臨む。相手先発は内川が09年WBCの第2ラウンドで先制弾を浴びせた張■三(チャン・ウォンサム=28)。「明日は今年最後のゲーム。ここまで完全優勝で来た。ホークスは強かったと思ってもらいたい」と意気込んだ。※■はさんずいに亘