股関節を手術し、リハビリ中の巨人久保裕也投手(31)が意外な相棒を発見した。15日、ジャイアンツ球場の室内練習場でキャッチボールをしていた時のこと。回転椅子に右足をかけ、投げ始めた。「たまたま一番近くにある椅子を使ってみたら、ちゃんと体も使えるし、バランスもとれたので。思わぬ発見でした」と目を丸くした。

 先月21日に手術し、12日に退院。軸足の右足に全体重をかけることはできるが、歩行の際には松葉づえを使い、極力負担を避ける。前日はバランスボール(大きな球体のもの)に右足をかけて投げたが、下半身は回せなかった。しかし、回転椅子がその悩みを解決。患部に負担をかけず、投球するときに自然と椅子も一緒に回り、下半身も動かせた。「もちろん足が動く方がいいし、良い感じでした。あれ以上のものはないですね」と、ラッキーアイテムに満足そうだった。

 当面はジャイアンツ球場でリハビリを行う。開幕に合わせることを目標とするが「ピッチを上げるつもりはないです。足に負担をかけたくないので」と焦りはない。だが思わぬ新アイテムは、早期復帰を後押しするかもしれない。【斎藤庸裕】