来季4年目を迎える日本ハム大野奨太捕手(24)が、「日の丸」を目標に掲げた。18日、札幌市内でサイン会などのイベントに参加。報道陣に、来季以降の「夢」について語った。

 日本代表の参加は正式決定していないものの、13年には第3回ワールド・ベースボール・クラシック開催が予定されている。東洋大時代にもJAPANの一員として戦った大野は「まずはここ(日本ハム)で頑張ること。そして周りの人に認められて評価されて、日本代表に選ばれたら名誉なことです。そういう目標を持つことはいいこと」。普段は数字の目標を立てるのが嫌いな男が、日本代表入りに狙いを定めた。

 代表に近い位置にいることはたしかだ。今季は鶴岡がケガで戦線離脱したこともあり、自己最多、チームの捕手でも最多となる102試合に出場した。入団から2軍暮らしがなく、高いレベルで成長を続けている。12球団を見渡しても、20代の主力捕手は西武銀仁朗、楽天嶋しかおらず、球界関係者の評価も高い。

 大目標実現のためには、本人も自覚している通り、チームで確固たる地位を築くこと。今季は終盤に腰痛を発症したこともあり、オフはシーズンを通して戦える体力をつけることをテーマにおく。「(シーズン終盤)疲れがプレーに出てしまうこともあった。それを踏まえて(練習の)強度を上げてやりたいです」。栗山新体制となる来季は、世界へとつながる、大切な1年になる。【本間翼】