ソフトバンク内川聖一外野手(29)が2年連続の首位打者にスタートを切った。ソフトバンクは18日、優勝旅行先のハワイから福岡空港着のチャーター機で帰国した。内川は帰国直前にワイキキビーチで走り込み。パ・リーグの右打者では85、86年落合以来となる2年連続首位打者に向けて走り出した。

 日差しが照りつけるワイキキビーチに、帰国直前の内川が姿を見せた。現地時間の午前9時、砂浜の上を約30分、走り込んだ。最後に50メートルのダッシュを繰り返した。

 「暑かった!

 ゴルフ中は雨も降ってさらっと汗をかく程度だった。しっかり汗をかけて良かった。せっかく暖かいところに来ているし、気分的にも動きやすい」

 部屋に戻ってチェックアウト。ホノルル空港へ出発した。午後1時5分発のチャーター機に翼夫人やホークス一行と乗り込んだ。日本時間の午後6時過ぎに福岡へ到着。肌寒い日本へ戻っても、その表情には充実感が漂っていた。

 移籍1年目の今季、40年ぶりとなるセ・パ両リーグ首位打者を獲得した。来季以降も首位打者のタイトルにこだわり続ける。

 「常に10割を打ちたいと思っている。1打席でも納得がいかない打席があれば、やはり悔しい」

 年明けは5日から大分で自主トレを開始する。同じ大分県出身の今宮らと一緒に練習する予定でコーチ役も買って出る。右太もも裏の不安をなくし、144試合フル出場も目指していく。

 「もう来年30歳になるから、体のケアはしっかりしたい」

 専属のフィジカルトレーナーとの個人契約も視野に入れている。来季も打ちまくって、歴史に名前を刻む。【奈島宏樹】