アナライジング・ベースボール改め「なんでだろう野球」で、最下位脱出だ!

 DeNA中畑清監督(57)が22日、故郷の福島県で「東北3県完全デジタル化100日前イベント」に参加。お笑いコンビのテツandトモとともに地デジ対応テレビへの切り替えをPRした。2人の持ちネタから重要なヒントを得た新監督は「(契約期間の)2年の間にテッペンに行けるように頑張る」と、チーム再建を誓った。

 イベントが行われた午前10時半の気温は2度。身を切るような寒さの中、中畑監督の“芸人魂”に火が付いた。「こんなに寒いのに集まってくれた皆さんに、少しでも熱くなってもらいたい」。長渕剛の「しあわせになろうよ」を即興で替え歌にして熱唱したり、「エイ、エイ、オー~…サダハル」などオヤジギャクも連発。笑顔を絶やすことなくおどけたキャラクターを演じ続け、会場を笑いで包んだ。

 無邪気にはしゃぎ回っていただけではない。テツandトモと「なんでだろう~♪」を歌った中畑監督は、イベントが終わると真顔で語り始めた。「4年連続最下位に沈んでいるのは『なんでだろう?』と見つめ直すのは大事なこと。強いチームを作るためには、いろんなクエスチョンマークを追究して解決していかないと」。先発投手が5回持たずにKOされるのなんでだろう?

 勝負どころで打線にあと1本が出ないのはなんでだろう?

 低迷するチームが抱えるさまざまな課題に、真正面から取り組む決意を示した。【広瀬雷太】