12年を迎える前に、早くも再来年の“公約”が飛び出した。DeNA中畑清監督(57)が24日、13年に地元福島で公式戦を開催することを確約。ラジオ福島での24時間番組「ラジオ・チャリティー・ミュージックソン」公開生放送に出演し、「福島県内で2試合くらいやりたい。自治体とタッグを組めば間違いなく実現させられると思う」と、詰め掛けた県民の前で、高らかに宣言した。

 胸には常に、地元への愛着がある。福島での主催試合2連戦が実現すれば、56年7月の広島戦以来、57年ぶり。就任1年目の来季日程は発表されている。契約は13年までの2年。「帰ってきたいもん、監督で。最高のプレーを県民の皆さんに見せたい」と言葉に力を込めた。

 放送の合間には、会場に隣接する信夫ケ丘球場を訪問。安積商(現帝京安積)1年夏の地方大会開会式で、先頭を切って行進した思い出の地を踏み締めた。「俺にとっての原点なんだよ」という球場。その打席に立ち、恩返しへの思いを新たにした。

 番組では軽妙なトークで、新生横浜をガンガン売り込んだ。当然、地元で恥ずかしい試合を出来るはずがない。来季を手応えあるシーズンにして、その先の“凱旋(がいせん)シリーズ”を盛大に飾る決意だ。【佐竹実】