ヤクルト小川淳司監督(54)が、外国人5人態勢となる今季は、結果次第で昨季の本塁打王ウラディミール・バレンティン外野手(27)を2軍落ちさせる可能性を示した。17日、埼玉・戸田球場で新人合同自主トレを視察。2年連続の台湾リーグ奪三振王、オーランド・ロマン投手(33=兄弟)を獲得したことについて「先発の軸として回ってくれれば」と期待を寄せた。

 その分、助っ人勢には厳しい競争を課す。投手では抑えの林昌勇、バーネットが残留。野手はバレンティンに新外国人、ラスティングス・ミレッジ外野手(26=ホワイトソックス傘下3Aシャーロット)が加わった。5人中1人は2軍になる。「バレンティンも分からない。後半はホームラン王じゃなかった。どういう風に変わるか。昨年のままではダメ」。前年の本塁打王が開幕2軍となれば異例の事態。外国人の成績はチーム成績に直結するだけに、温厚な指揮官が厳しい姿勢で強化を図る。