ポスト稲葉になる!?

 日本ハムのドラフト5位森内壽春投手(27=JR東日本東北)が17日、千葉・鎌ケ谷で行われている新人合同自主トレで、ブルペン一番乗りで30球を投げ込んだ。昨年の都市対抗でパーフェクトを演じた“完全男”が目指すのは、チームの顔ともいえるポジション。チームリーダー稲葉の後を受け、JR北海道のCMに起用されるような選手になることだ。

 1球1球確認するように、ドラフト7位大嶋が構えるミットへ向けて投げ込んだ。立ち投げとはいえ、プロ入り後初めてとなる本格的な投球練習。「ダメっすね。ボールがアマチュアとは違うので、まだ指先の感覚がしっくりこない。滑るというか…」。昨年から導入されたプロの統一球に、苦戦しているようだった。

 ルーキーの中で最年長の27歳。ポジションは中継ぎが有力で、JR東日本東北OBで09年に新人王と最優秀中継ぎの2冠に輝いたソフトバンク摂津のように、1年目からの活躍が期待されている。「フォームはこれから固まっていくと思います」と、緩急自在の右腕は静かに闘志を燃やした。

 JRと言えば、北海道では稲葉が出演する「レール&ホテルパック」のCMが定着。「北海道新幹線大使」として森本(現DeNA)、糸井を起用してきた。JR北海道のCM出演=スター選手ということになる。「JR東日本仙台支社の方にはお世話になった。(CM出演が)恩返しになるなら。まずは、結果を残してからですね」。そのためにも、1日でも早く、鉄壁救援陣の軸となってみせる。【中島宙恵】