夏を制してエースになる!

 ソフトバンク山田大樹投手(23)が18日、宮崎市内での自主トレを公開した。今オフは、オリオールズへ移籍する和田に弟子入り。体幹強化など、厳しいメニューをこなす日々を送る。最もハードなのが食事だ。6日からの自主トレでは、夕食だけで6000キロカロリーを摂取。一般的な成人男性が1日に摂取するのが2000キロカロリー前後と言われるだけに、想像を絶する。和田の考えた食事メニューをペロリと平らげることが、エースへの道と信じている。

 「例えば、手のひらくらいある鶏肉が3つ。あと肉じゃがとほうれん草がボウルに入っているのを食べないといけない。ご飯(米)が食べられないくらいにきつい」

 体重95キロの大食漢も音を上げるほどの量だ。昨オフから夕食だけで6000キロカロリーを摂取する和田は夏場からさらに調子を上げ16勝をマークした。一方、山田は7月以降、リーグではわずか1勝に終わった。夏を制することがエースへの道。とにかく食べて夏バテしない体をつくることが目標だ。

 「和田さんは夏場になってもバテない。料理するのが大変だけど、自分もそうなれるように継続したい。和田さんから高い目標を持つように言われた。15勝はしたい」

 今年から寮から出て、1人暮らしを始める予定。シーズン中も「和田メニュー」を食べ続け、体をいじめ抜き体重95キロをキープするつもりだ。昨季、ブレークした育成出身の左腕。和田、杉内、ホールトンが抜けた穴は、マルマルモリモリ食べまくる山田が埋める。【奈島宏樹】