西武菊池雄星投手(20)が21日、今季のテーマに「一」を掲げた。「去年がたまたまと言われないためにも、今年は大きな1年になる。勝ち星は1つでも多く上回れるように。防御率なら0・01でも良くできるようにしたい」と誓った。昨季はプロ初勝利を含む4勝を挙げ、ブレークへの1歩をしるしたが、漢字1字に込めたのは自分超えだった。

 このオフ、意識したのは「勝つため」のトレーニングだった。年明けから石井一久投手(38)、岸孝之投手(27)らとのハワイ自主トレに参加。石井一とキャッチボールでペアを組む中で、一流の考えを知った。「(石井一は)カウントを想定したり、ランナーを想定しながら投げたり。すごく大事なことだなと」。大ベテランの1球1球に、飛躍へのスパイスが詰まっていた。この日は、西武第2球場で自主トレを公開。このオフ初めて捕手を座らせ、投球練習を行った。「ただ投げるだけにならないように。試合で勝つためのピッチング(練習)をしていきたい」。投じた11球に意識の変化が表れた。【久保賢吾】