レンジャーズ・ダルビッシュ有投手(25)が、日本球界の威信をかけて世界NO・1の称号を奪うことを宣言した。24日、札幌ドームに1万811人が詰めかけた一般公開の退団会見を開催。挑戦の動機の1つに、日本人選手の米での低評価と、日本球界でのモチベーションの低下があったことを吐露。本音で明かした発奮材料を胸に、新たなステージで頂点を目指すことを誓った。

 日本ハムの大社啓二オーナー(56)は24日、ポスティングシステム(入札制度)で米大リーグ、レンジャーズに移籍したダルビッシュの入札金、約5170万3411ドル(約38億7800万円)の使い道について「球団経営と地域やファンのためという観点から考えていきたい」と、あらためて検討中であることを強調。球団理念の「ファンサービス・ファースト」に基づき、有効活用する方針だ。

 ひな壇上でダルビッシュと並び会見に臨んだ同オーナーは「日本を代表する投手となり、いずれ、こういう時が来るとは思っていた」としんみり。会見ではダルビッシュが日本球界復帰の第1候補に日本ハムを挙げたが「戻ってくるのが彼にとっていいことなのか、どうか。あっちの世界にずっと残れるようなアスリートでいてほしい」と、厳しい言葉の中に親心を見せた。