「開幕投手」に照準を合わせた。日本ハム斎藤佑樹投手(23)が25日、千葉・鎌ケ谷で自主トレを公開。室内練習場でキャッチボールを終えるとブルペンへ直行し、捕手を立たせたまま変化球も交えて35球を投げ込むと、笑みがこぼれた。

 キャンプ初日から夢の実現へ向けてガンガン投げ込む。「できれば(ブルペンに)入りたい」とアピールを開始する。栗山監督から候補の1人として挙げられている開幕投手について「それが夢というのはあります。自信はない。でも、それは今、生まれるものではない。キャンプからですよね」。ダルビッシュが5年間、誰にも譲らなかった“指定席”を巡っての競争になる。「まずは、その争いの段階に加われれば」と、スタートダッシュをかけるつもりだ。

 オフのトレーニングは順調だ。昨年末と1月中旬には鳥取のスポーツジム「ワールドウイング」を訪問。早大時代から興味を抱いていた同ジムの小山代表が提唱する「初動負荷理論」を学ぶのが目的だった。その場では、現役最年長投手の中日山本昌と一緒になった。キャッチボールの相手もした。投球フォームも「今はいろいろ試行錯誤していて、今は具体的に(変更点を)言える段階ではないが、手応えは感じています」と、2年目の飛躍へ準備は整っている。【木下大輔】