ヤクルトの新外国人、オーランド・ロマン投手(33=兄弟)の登場曲は演歌だった。キャンプイン初日にブルペンで捕手を座らせて50球を投げ込んだ。球団内では神宮のマウンドに上がる登場曲は、名前から「浪漫飛行」(米米CLUB)「Romanticが止まらない」(CCB)の一騎打ちとみられていたが「浪漫という歌を台湾人の友人が贈ってくれた」。ロマンが選んだのは96年の「憲三郎&ジョージ山本」によるヒット曲「浪漫-ROMAN-」。木梨憲武と山本譲二のデュエット曲で「古い感じの歌だったよ」と笑った。カラオケで歌うことにも「試してみるよ」と乗り気だ。

 台湾リーグでは2年連続奪三振王に輝いた。本職の投球では、185センチ、102キロの巨体を生かし、重い直球を投げ込んだ。小川監督は「ガトームソンとダブる」と、元ノーヒッターと比較して期待。演歌に乗って神宮に登場する日を待ちわびていた。