栗山新体制の初代主将を任された日本ハム田中賢介内野手(30)が5日、グラウンド上で戦うもう1人の“監督”として役割をまっとうすることを誓った。第1クール最終日を終え「順調に来ているし、充実した5日間を過ごせた」と満足そう。「監督が代わって新しい空気になった」とチームの変化を歓迎している。

 今年から主将となり、栗山英樹監督(50)の野球観を吸収しようと必死だ。「作戦面でもチームを引っ張って欲しいと言われています。ベンチでも近くに座ると思う。僕の考えと監督の考えがリンクすれば、すごく強いチームになるんじゃないかな」。栗山監督は「僕と同じ立場に立って、ものごとを考えてほしい」とプレーイングマネジャー的な役割を期待している。

 昨年は6月に左足首付近を骨折し長期離脱。個人的にも再起を懸け、勝負の年となる。「日本最高の打率を残したいので、3割9分を目指します」。グラブの大きさを変えたり、練習法にも工夫を凝らす。「間違いなく(日本ハムの野球が)変わると思う」。胎動を始めた栗山ハムを、プレーでも大きくバックアップする。【中島宙恵】