<アジアSB:日本ハム2-8サムスン>◇18日◇名護市営

 日本ハムのドラフト7位ルーキー大嶋匠捕手(22=早大ソフトボール部)が、オープン戦メンバー切符をつかんだ。韓国サムスン戦(名護)に途中出場し2打数1安打。またも結果を残したソフトボーイに栗山監督も「打つ方は、けっこう数字が残ると思う」と、能力の高さをあらためて実感。首脳陣は2軍が千葉・鎌ケ谷に帰る23日以降も1軍の沖縄・名護に残す方針。左の代打候補として開幕1軍へ1歩前進した。

 モットーのフルスイングで、第1関門を突破した。9回の第2打席。韓国サムスン7番手の林珍佑の4球目、139キロ直球を中前へはじき返した。「しっかり振れたので(二遊間を)抜けたと思います」と笑顔を見せた。評価をさらに上げた一打というより、第1打席の反省をしっかり生かせたことを喜んだ。

 スレッジの代打として登場した6回。初球から積極的に手を出したが三直に終わった。「当てにいっただけになって、中途半端な打球になってしまった」。合わせるようにミートしただけの内容を悔やんだ。しっかり修正して臨めた第2打席に手応えを感じていた。

 他球団の偵察隊も警戒を強め、オリックス仁藤スコアラーは「初球からどんどん振ってくるし、バットコントロールがうまい」とうなった。内外の評価はうなぎ上りだが、大嶋は「(打撃の)精度を上げていかないと1軍では通用しない」と慢心は一切ない。

 今後は主戦級の投手との対戦も予想されるが、栗山監督は「勝負魂というか、勝負勘を楽しみにしている」と期待を高める。目標の開幕1軍へ「打ち続けるしかないですね」と、気を引き締めた。【木下大輔】