DeNA友利結投手コーチ(44)が23日、“鉄拳”でふがいない投手陣を引き締めた。韓国KIA戦の7回、4点ビハインドで登板した福山が、1死満塁から2者連続の押し出し四球。険しい表情でマウンドに向かった友利投手コーチは、「今までやってきたことを無駄にするつもりなのか」と右手裏で福山の胸をひとたたき。これで目が覚めた2年目右腕は、後続を抑えて一喝に応えた。

 投球内容ではなく、メンタルの弱さが許せなかった。「大事なのは気構え。自分の球ならいけると腹をくくらないと。スタートラインにそれがないと、戦えない」。これまで練習試合5試合のうち、1イニング4失点が3度もあった。福山だけでなく、失点を重ねないための信念、根気強さが欠けていると感じる投手陣へのげきだった。

 中畑監督も「大量失点は闘争心という意味でダメージが大きい。怒って当然の内容」と厳しい顔つきで、奮起を求めた。