12年度版・巨人先発ローテーションの「仮縫い」が1日までに完了した。川崎市のジャイアンツ球場での全体練習後、原辰徳監督(53)が先発構想について言及。「仮縫い、くらいかな。でも仮縫いって、とっても大事だよね」と、独特の表現でスターターの“仕立て”が整ったことを明かした。3、4日の西武とのオープン戦には内海、杉内、沢村、ホールトンが登板予定。「続々と投げる。その後、伝えたいと思います」と、試合後おのおのにシーズン初戦となる登板日を通達する。

 原監督は以前から「3月1日あたりで開幕投手を決めたい」と話していた。西武戦の結果は構想を左右するか、の問いに「そこまでは、ないですね」と答えた。先発左右4枚の軸に全幅の信頼を寄せる。だから「開幕投手だけに伝えるのではありません。少なくとも4番目までには、『いつ』というものを伝えたい」と、開幕投手に特化せず、4投手に本番を逆算しての調整を託すことにした。

 カード別に、左右2枚ずつ“分断裁縫”したローテを組むのがセオリーだ。原監督は「でも、最後の仕上げって、もっと大事だよね」と結んだ。3月にビシッと仕立て…、いや仕上げ、一張羅の先発陣で滑り出す。【宮下敬至】