中日高木守道監督(70)が5日、故障で2軍調整中のマキシモ・ネルソン投手(29)、エンジェルベルト・ソト投手(29)の両投手を開幕構想外にしていることを明かした。「スタートで無理するよりはいい。ソトは蚊帳の外」。オヤジギャクを交え、ローテに入れていないことを明言した。

 ネルソンは右肩の張りで2月10日を最後にブルペンを回避。同月末に沖縄市、今月初旬も名古屋市内で精密検査を受け「右肩腱板(けんばん)炎」と診断された。この日はナゴヤ球場で25メートルのキャッチボールを行い「13、14日ぐらいにブルペンに入れれば」と話した。ソトはキャンプ初日に右ふくらはぎ痛、その後腰痛も発症。この日はブルペンで56球を投げ「開幕に間に合わせたい」と意気込むが、実戦登板のメドは立っていない。

 もっともオヤジギャグを飛ばせるのは整ってきた先発陣にある。「それだけ余裕があるということ」。吉見を筆頭に山本昌、川上、ソーサ、中田賢、雄太、山井らが順調な仕上がりを見せている。今日6日の練習試合DeNA戦に先発する岩田に、故障明けから近々2軍戦で復帰登板する小笠原もいる。昨季2人で15勝を挙げた助っ人がいなくてもまかなえる。高木監督、ピンチで自信ありだ。【松井清員】