宮城さん、秋田さんいらっしゃ~い!

 楽天が5月中旬から始まる交流戦で、東北6県と同じ名字の観戦者に当日券を無料で配布することが27日、分かった。本拠地で行う12試合限定で、「宮城」「秋田」「岩手」「福島」「山形」「青森」が対象となる。身分証明書持参、漢字に加えて読み仮名も同じということが条件で、「みやき」さんや「あきだ」さんなどは対象外。席種は指定できず、当日の空席状況次第でチケットがタダになる。

 静岡大学人文学部・城岡研究室の「日本の姓の全国順位データベース」(11年8月公開)によれば、東北6県の名字を持つ全国の電話帳登録件数は合計6万6655件。電話帳登録件数はおよその世帯数を示すとされており、人口にすれば約4倍になるという。携帯電話の普及、年月の経過などで登録件数が減少傾向にあるため、正確な数字ではないが、単純計算で約26万人が無料で観戦できることとなる。Kスタ宮城の収容人数は2万3000人。無料対象者が殺到すればパンク状態となるが、球場は大盛り上がりだ。

 今年は東日本大震災の復興元年でもあり、球団が随時行っている「がんばろう東北シリーズ」の一環として企画されたもの。昨年も6月29日のソフトバンク戦を「星野監督デー」として、「星野さん」「仙一さん」の当日券を無料にする特別イベントを行った。その第2弾としてバージョンアップ?

 して実現した。球団関係者は「東北を盛り上げる一環としてアイデアを出しました」と話した。当日は、全国の東北6県の名字を持つ観客で埋め尽くされるかもしれない。