阪神が、OB佐々木誠監督(46)が率いるNTT西日本の最速152キロ右腕、増田達至(たつし)投手(24=福井工大)を今秋ドラフト候補にリストアップしていることが21日、分かった。増田は社会人1年目から頭角を現し、今季は抑えとして社会人京都大会優勝に貢献。ダイエー時代の92年パ首位打者の佐々木監督が「増田の真っすぐならプロを相手に空振りを取れる」と言う速球派で、即戦力投手補強も急務の阪神には魅力の候補だ。この日は都市対抗大阪・和歌山第1次予選近畿地区第2次予選出場チーム決定戦・パナソニック戦(舞洲)に5番手で登板。1回を無失点に抑えた。阪神は佐野アマスカウト担当統括スカウトら6人態勢で視察した。

 また左腕では、同決定戦・日本生命戦に先発した大阪ガス・公文克彦投手(20=高知)をマークしている。

 ◆増田達至(ますだ・たつし)1988年(昭63)4月23日、兵庫県生まれ。柳学園(兵庫)では甲子園出場経験はなし。福井工大4年春に2完封を含む5勝、防御率0・55、71奪三振でベストナイン獲得。NTT西日本では1年目の春から公式戦デビュー。180センチ、78キロ。右投げ右打ち。