<オリックス6-0阪神>◇22日◇京セラドーム大阪

 交流戦初勝利どころか、屈辱の敗戦だった。阪神は投打で見せ場をつくれず、今季2度目の5連敗。かつての指揮官である岡田監督にも交流戦100勝を献上してしまった。和田豊監督(49)は「みんな、何とかやらないといけないという気持ちが勝ち過ぎている。雰囲気も重く、最初から1点勝負のような野球になっている。初回から窮屈になっている」と振り返った。

 まだ5月というのにチームには背水の陣のような悲愴(ひそう)感が漂っている。4番金本を中心にしたオーダーは本来ならば破壊力十分のはず。それがオリックス金子に散発の4安打で完封を許した。打撃不振のマートンは3打数無安打で、交流戦5試合で20打数1安打。先発のメッセンジャーもルーキー川端に満塁で被弾した。重圧が各選手の動きを縛っている。

 和田監督は「今日みたいなゲームはできない。選手はいろんなものを抱えながら、もがいている。しっかりと考えて、動いて、こじ開けられるようにやっていく」。借金は今季最多を更新する「3」に増えた。永遠に連敗が続くわけではないが、今はとにかくきっかけがほしい。【田口真一郎】