腰に奇跡!?

 腰椎椎間板ヘルニアでリハビリ中のソフトバンク小久保裕紀内野手(40)が21日、劇的回復を告白した。5月22日の発症から約1カ月。一時は手術を覚悟したが「今週に入って劇的によくなった。ヘルニアがほとんどなくなっている。吸収されてしまって、写真に写っていない」と“消滅”したという。「開幕からあった変な痛みもないし、開幕よりいいね」。発症前よりも状態が良くなるという驚きの事実を明かした。

 福岡ヤフードームでの1軍練習では、これまで腰に巻いていたコルセットがなかった。フリー打撃で51スイング。王球団会長から「昨日より振れているね」と声をかけられ「全然大丈夫です」と笑顔で返した。一塁守備についても「ノック3日目で、ほとんど無意識で動けた。昨日はこわごわだったけど」と自然と声が弾んだ。

 今日22日のウエスタン・リーグ広島戦(雁の巣)で実戦復帰する。ちょうど1軍がリーグ再開を迎えるタイミングに重なった。「まずは借金をなくしたいね。その前に明日、明後日やね」。2軍で2試合に出場してから、現在27勝30敗5分けのチームに戻る予定。雨天順延がなければ24日の日本ハム戦(福岡ヤフードーム)がXデー。劇的回復の小久保が、チームV字回復の起爆剤、そして通算2000安打の偉業もかけて1軍に復帰する。【押谷謙爾】