巨人デニス・ホールトン投手(32)が、2度の先発機会を飛ばす可能性が浮上した。3日、ゴンザレスが予告先発だったDeNA戦は雨天中止となったが、本来はホールトンの順番だった。不調のために登板間隔を空けて、8日阪神戦での登板を予定しているが、その8日も再び回避する可能性があるという。「ホールトン次第だが、その時は田原にチャンスはある」と関係者は話した。

 ホールトンはこの日、黒いサポーターを右ヒジに巻いて練習を行った。キャッチボールではヒジに違和感があるような、軽い投球に終始。昨年19勝のパ最多勝右腕が、現時点で5勝6敗と黒星先行。来季までの2年契約とあって、今年は無理せず、契約最終年となる来季に本腰を入れるのではと、周囲も不信感を覚えてしまう覇気のなさ。2軍再調整が必要との声も出る。

 代役候補の最右翼は田原誠次投手(22)だ。1日中日戦で先発し2回無失点。2回無死満塁で代打を送られ「阿部さんに『1打席立つまで頑張ろうぜ』と言われていたのですが」と無念そうに話していたが、チャンス到来の気配が漂う。原監督は「ある種の奇襲でしたが、よく抑えた」と振り返ったが、2度目は奇襲と言わせない。持ち前の堂々たる投球を披露するだけだ。【金子航】