思わぬ形で、ライバルとの再戦の機会が転がり込んできた。今日13日楽天戦(Kスタ宮城)で先発予定の日本ハム斎藤佑樹投手(24)は12日、キャッチボールなど軽めの調整を行った。この日、楽天-オリックスが雨天中止となり、楽天田中が13日へスライド登板で急きょ、通算3度目の同学年対決が決まった。斎藤は「(相手投手は)投げるほうにとっては関係ない。でも、負けられない試合なので」と、静かに闘志を燃やした。

 今季初対決となった4月13日(札幌ドーム)は、7回途中を投げて7安打2失点(自責1)。田中より先にマウンドを降り、敗戦投手となった。プロ入り後は2連敗しており「前回はお互いに良くない状態だった。今、自分は調子がいい。それを、良い形で表現できたら」と意気込む。

 6月6日の広島戦以来、ここ4試合連続で白星から遠ざかっているが、まずは昨年に並ぶ6勝目を手に入れたいところ。「長く野球選手をやっていく上で1試合1試合が勉強だと思っている」と口にしながらも「勝ちたい」という強い使命感もある。

 ファン投票1位で選出されている球宴の前は、これがラスト登板となる。Kスタ宮城では過去3度の登板で未勝利(1敗)、防御率4・42だが「早くマウンドや風に適応できたら。言い訳はしないようにしたい」。“三度目の正直”でマー君に投げ勝ち、すっきりと前半戦を締めくくる。