<イースタンチャレンジマッチ:フューチャーズ6-4日本ハム>◇4日◇鎌ケ谷

 2軍で再調整中の日本ハム斎藤佑樹投手(24)が4日、フューチャーズ戦(鎌ケ谷)に先発したが6回6安打5失点とピリッとしなかった。5回先頭のロッテ神戸に二塁打を許すまでは完全投球。「自分の中で(復調の)兆しが見える」と話したが、6回に課題を露呈した。走者を背負った場面を想定しセットポジションで投じたが、5本の長短打に暴投など打者一巡の猛攻を受けた。育成、2軍選手を中心とした相手打線に、大量5失点を喫した。

 走者がいる場面で力を発揮できない。予定の5回までは右打者への内角攻めや変化球でカウントを稼ぐなど、試合前のテーマを実践できた。だが、追加で6回も続投したが、ノーワインドアップに比べ制球が定まらなかった。「また課題ができた」。得点圏での被打率が高い今季を象徴する内容で、降格後の初戦は終わった。

 札幌ドームで報告を受けた栗山監督は「納得のいくものならいいんだけど、ダメだよ。全然ダメっしょ。結果を残さないと上げないって、本人に言ってあるんだから」と苦言を呈した。次は11日イースタン・リーグ、ヤクルト戦(戸田)での先発が濃厚。当初の予定では次が2軍での最終調整。チームメートを納得させる投球内容が必要で、結果次第では最短での1軍復帰プランも変わってくる。